恒例の元気会夏山登山を今年も8月の5日から2泊3日で開催しました。今回は参加人数が5名と少なかったのですが、元気良く仲良く山に登ってきました。
初日は東京駅から山形新幹線つばさ111号
に乗り、昼すぎに米沢に着きました。直にタクシーで現在はレストランになっている旧上杉伯爵邸に行き、豪快に米沢牛のステーキを食べました。満腹になったところで自転車を借り、お城跡の上杉神社、歴代の上杉家のご廟所、上杉家の奥方の墓所がある林泉寺、旧米沢高等学校の校舎、お酒の試飲が出来る東光酒蔵などを巡りました。
その後は又タクシーに乗って2日間の宿である白布温泉中屋不動閣に向かいました。標高700M の最上川源流、大樽川の傍らにある旅館は流石に涼しく、東京は熱帯夜だというのに窓を閉めて布団を掛けて丁度良い位でした。
二日目はいよいよ西吾妻山への登山です。宿の近くからケーブルとロープウエイを乗り継ぎ北望台まで上がり、そこから2時間掛けて頂上まで登りました。池塘の周りに高山植物が咲き乱れ、夢のような景観と涼しい風にゆっくり身を任せのんびりと山を歩きました。
下りは予定を変更し小野川湖畔にパノラマゴンドラリフトで降り、タクシーで桧原湖の脇を通って白布峠経由で宿まで帰って来ました。結局山形県から福島県に入り、また山形県に戻ったわけです。タクシーの運転手の方の話だと昔は白布峠で山形と福島のお客を交換して帰ったこともあったそうです。
宿へ着いたら宿の番頭さんが運転手に向かって「おーい風呂さ浴びて行かねーか」と呼びかけていました。運転手が「入りたいけどよ〜入ると一杯飲みたくなるからね~」と返事すると「なら泊まってゆけよ」とのんびりした会話を重ねていました。本当に東北の人は気持ちが暖かいです。
三日目はタクシーで米沢に出て山形新幹線で福島に戻り、またタクシーで浄土平まで行き、一切経山に登りました。富士山の噴火口のような吾妻小富士を眼下に見ながらガレ場を登ること1時間半、一切経山山頂に着きました。
夏休みで小学生が大勢登って山の上からの景観に感激の声を上げていました。山頂から見下ろす五色沼は深青色で本当に神秘的な佇まいでした。
五色沼に名残を惜しみつつ山を下った元気会一同は、次に鎌沼を一周しました。澄んだ水と草で覆われた山の調和が素晴らしく、暫くの間見とれていました。
往路にお願いしたタクシーが帰路も運良く浄土平まで迎えに来てくれました。無理を行って途中でタクシーを止めて高湯温泉に入って汗を
流し、それから福島駅に向かいました。駅前の
ホテルで中華料理を食べビールを飲んで打上げ
会をやり、あとは新幹線でいびきをかきながら
帰りました。
山形と福島の山は静かで花や湖沼に富み、しかも高山の風格があり、北アルプスに勝るとも劣らない感じがしました。これからも東北の山に行ってみたいと思わせる山旅でした。なお3日間とも天気が良かったのも、大変有難いことでした。
参加 男性)伊藤、高広、吉村、女性)大窪、谷
1日目 8月5日(日)
東京−(山形新幹線)−米沢−観光・昼食−(タクシ−)−白布温泉(泊)
2日目 8月6日(月)
白布温泉−(ロープウエイ)−天元台高原−(リフト)−北望台−人形石分岐−
天狗岩分岐−西吾妻山(昼食)−西大顛−(ゴンドラ)−グランデコ−(タクシー)
白布温泉(泊)
3日目 8月7日(火)
白布温泉−(タクシー)−米沢−(山形新幹線)−福島駅−(タクシー)−浄土平−
酢ケ平−一切経山(昼食)−鎌沼−浄土平−(タクシー)−高湯温泉(入浴)−(タクシー)−
福島駅−(東北新幹線)−東京
宿泊 白布温泉 中屋別館浮動閣
文責:吉村 写真:谷(孝)・大窪