黒姫山登山
平成22年8月8日(日)〜10日(火)
吉村 悟(3回)
8月10日(火)
早く寝たのでさすがに5時半ごろに目が覚める。天気はまずまずである。7時半に
朝食を取り、お勘定をお願いした。二泊で一人2万円弱である。登山の時のおにぎ
り代も入ってなので安く感じた。
宮本旅館の我々の泊った部屋は新築で綺麗だし、宿の人はみな親切で感じが大変良
かった。前夜皆が食事を余り食べないので心配したそうだ。有難いことだ。風呂が
温泉ではないのが残念で、朝風呂に入れない点だけが欠点だ。
朝食後「どこに行くか」話をしたが、奥社へ行ってその後植物園を見ることにした。
私ともう一人は荷物を宅急便で送ることにしたが、他の3人はは荷物を持って帰る
ので宮本旅館に預けた。
再度宿のご主人に戸隠奥社の入り口まで車で送ってもらった。立派な杉並木を30
分くらい歩き、奥社に参拝した。結構登りなので前日の後遺症で足腰が痛くなった。
参拝を済ませて二人はは植物園へ直行、残りの三人は鏡池を目指した。
歩くこと20分鏡池に到着した。池の背後には戸隠連山の西岳(2,053m)が聳え、
湖面とのコントラストが中々良い。秋の紅葉の季節にまた来て見たいと思った。戸
隠のポスターは大体鏡池を前景に西岳が写っている。ちなみに西岳は黒姫山と全く
同じ高さだ。
宮本旅館に一度に荷物を取りに帰る友人と途中の宝光社で別れ、私ともう一人はそ
のままバスで善光寺を目指した。
参加者 小泉・森・高広・伊藤・大須・吉村
行程 宝光社−大橋−新道分岐点−黒姫山−峰の大池−西登山口−大ダルミ−
新道分岐点−大橋−宝光社
戸隠神社奥社にて
8月8日(日)
11時半に長野駅新幹線改札口に3回生の元気会会員の男性5名が集合した。あと一人は
直接八ヶ岳の別荘から車で今夜の宿の宮本旅館に来るとのことだった。
長野駅前から戸隠までどうやって行くか考えたが、河中島バスの案内所に行って相談す
ることにした。いろいろ聞いた結果「往復のバス割引切符を2,500円で買うと3日
間有効で、しかも何処で乗り降りしても良いので面倒が無い」ことが判明した。バスは
すぐ出るとのことで、本当にほとんど待たないでバスに乗れた。
戸隠行きのバスは途中七曲がりと言うとんでもないカーブする坂道を通り、約1時間で
宝光社に到着した。まず宮本旅館に荷物を下ろし「昼食は何処で摂れば良いか」聞いた
ら、宮本旅館の女将が「親戚で蕎麦屋をやっているので案内させます」とのことで、宿の
ご主人が車を出してくれた。
流石に戸隠、そばは美味しかった。昼食が終わって宿の前まで帰って来たら赤い車を女
性が運転し、車で来ると言っていた友人がが窓から手を振っている。てっきり奥様に運
転させて戸隠まで来たのかと思ったが、それにしては若すぎる。何のことは無い、女性
は宿の若女将で、友人を大須をそば屋まで案内する途中だった。
後から来た友人を放っておいて、残りの5人で宝光社と火の御子神社へ散策に出かけた。
坂がきつく明日が思いやられる。戸隠はとにかくそば屋の多い所で、またそのそば屋の
店の構えも立派だ。よくこんなにそば屋が林立して、商売になると思ってびっくりした。
宿に帰り4時から風呂に入って、副隊長さからの差し入れのビール4本を頂いた。副隊
長は直前まで参加の予定だったが、肺炎をこじらせ不参加となった。お陰で今回は男性
だけの登山となった。これは元気会開闢以来初めてのことだ。
食事には日本酒4合瓶を一本取ったが、翌日登山なので車で後から駆け付けた友人以外
は誰も余り飲まなかった。食事にはそばも出て美味しかったが、お腹一杯になった。食
事後は甲子園の高校野球を見て9時ごろ寝た。部屋は二部屋確保でき、綺麗で布団も新
しく、くつろぐことが出来た。気温も次第に下がり、当初窓を開けて寝たが夜中に閉め
るほどだった。
8月9日(月)
夜中は雨音が激しく登山が危ぶまれたが、朝起きたら雨がやんでいた。天気予報よりは
良い。6時から朝食を食べ7時前に宿を出て、宿のご主人に車で林道の入り口まで送っ
てもらった。
車で後から来た友人は雨の予報で怖気づいたか、あるいは飲みすぎたかで「山に登らず
ドライブして八ヶ岳に帰る」とのこと、宮本旅館の前で記念写真を撮った。雲が切れ始
めた。
林道入り口から1時間で新道分岐点に到着、一休みした。日差しも出てきた。ここで道
標に「西新道」とある道を選択した。本当は「西登山口」経由で登るつもりが、間違えて
最近整備された道の方へ登ってしまった。新道だけあってひたすら登る。結構きついの
で仲間の一人が登りの最後の方でバテた。
バテタ人の荷物を皆で分けて再度登り始めた。尾根筋に出て多少勾配が緩くなった。岩
尾根に出ると景色が素晴らしい。戸隠連山や飯縄山などが良く見える。さらに登って
11時半くらいに黒姫山山頂に到着した。
眼下には野尻湖も見え「やったね!」と言う気分になった。昼食を食べてもう少し山頂
にいたかったが、一人から「早く帰ろう」というので神輿を上げた。その友人は夕立を
心配したのだろうが、結果として10分でも早く出て正解だった。
下りは峰の大池を見て西登山口経由で帰ることにしたが、山頂から池までの道が予想以
上にひどい。岩がごろごろしていて苔で滑りそうで難渋した。コースタイムだと20分
の所が1時間以上かかった。
峰の大池で小休止して再度出発したがこの後の道も大変な難所で2米位の高さがある石
を登ったり下りたり、途中でよく道が分からなくなくなったりで難航した。随所にはリ
ボンや道標もあるのだが、とにかく道としては整備されていない。予定よりはるかに時
間が掛った。私もへばり気味で途中で先頭を譲った。
水も飲みほしたころ新道分岐点まで戻った。1時間半の遅れである。それでも皆無事で
よかった。林道の入り口まで戻る途中で宮本旅館に電話をし車の迎えを頼んだ。林道入
り口には16時半の到着だった。
迎えの車には宿のご主人のおじちゃんと男の子の孫が乗っていた。我々が車に乗り込む
と「発車オーライ」などとガイドのまねを可愛くする。「小学校何年?」と聞くと、ま
だ5歳だとのこと。跡継ぎもいて宮本旅館の将来は安泰だ。
この日の宮本旅館の泊り客は元気会だけで、男女の風呂を両方沸かしてくれた。有難く
風呂に入って食事となったが、皆草臥れてあまり食べない。「荷物を持ってくれたお礼
だ」と朝バテた友人がビールを3本おごってくれたが、5人で飲むのがやっとだった。
部屋に帰ってのが8時ごろ、私は高校野球を見ていたが、皆さんは即お休み。私も9時
前に寝たので、副隊長さんからの電話を取りそびれた。